酒
家に独りでいるのをいいことに昼間から飲んでいるわけで。ポケGO起動して部屋からアクセスできるポケストップにルアーさしながら時間限定のキモリを釣っている。それにしても色違いでないな。
若干の罪悪感はある。さすがにそこまでニンゲンを捨てていないと思いたいが、オッサン連中が集まって飲むと夜からでは終わらないので昼集合スタートが当たり前で、それに比べれば家でちびちびやる分には誰に文句を言われるわけでもあるまいと独り言い訳をしながらビールの空き缶が山積みになる。
なんで飲むのか?と問われればいや本当なんでだろうねとお茶を濁すしかないのだけれど…。美味いからかな?いや美味くはないなクリームソーダの方が美味さは上だ強いていうならヒマだから?退屈しのぎ?確かに眠りが浅くて超早起きした時とか途方に暮れて飲もうかな?とか思うよねもしくは酔いのふわふわ感の為とか?分かる言いたいことは分かるよ酩酊している時間を生産的に使えばもっとすごいことできておカネも儲かるそれはそうだ
若山牧水という歌人がおりまして。だいたい歌人なんてものはまともに社会生活を営めない人格が破綻している狂人で早死にばかりだが、彼もまた43歳の早世。そしてその原因が肝硬変。
大の酒好きで、一日一升程度の酒を呑んでいたといい、死の大きな要因となったのは肝硬変である。ちなみに、夏の暑い盛りに死亡したのにもかかわらず、死後しばらく経っても死体から腐臭がしなかったため、「生きたままアルコール漬けになったのでは」と、医師を驚嘆させた、との逸話がある。
実にロックである。見事!としか言いようがない。かくあるべし。
「それほどにうまきかとひとの問ひたらば何と答へむこの酒の味」
「われに若しこの酒断たば身はただに生けるむくろとなりて生くらん」
「ほんのりと酒の飲みたくなるころのたそがれがたの身のあぢきなさ」
分かる…分かるぜ牧水。糖質が高いから最近日本酒は飲まないけどな。孤独と酒は文学たり得るのだ。
結局好きだから飲むのだ。それでいい。コンビニのストロング系も高級ワインも酒には相違ない。