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まとめて書く用

海外生活

なんだかんだでもう1年を越えた。もう普段の生活では、そう困ることはなく、仕事して食って飲んで寝る分には支障はない。たまに日本食が恋しくなれば、数限りなくある無数の日本食レストランから選んでも良いし、植民地時代から続く由緒ある日本人飲み屋街には日本人が経営している居酒屋も沢山ある。

そんな中で週に2日ほど痛飲し、そして2日ほど二日酔いだと、あっという間に一週間が終わる。

そういえば最近、行きつけのBARが増えた。家から徒歩5分。美貌の三十半ばバツイチの小姐がオーナー。顔を出せば、大体すでに酩酊しており、オレはカウンターの中へ通され、なぜか他の客の酒を作りながら飲むことになる。日本人向けの飲み屋とは違い、完全にローカルなので、オレ以外の日本人には未だお目にかかったことがない。しかし営業時間などあってないようなものなので、多種多様な人種が流れてくる。結果、北京語、広東語、台湾語、英語、日本語が乱れ飛ぶ。

先日、台北パラリンピックの類の国際競技大会があり、聾唖のロシア人カップルが深夜2時くらいに入って来た。最初は他の客も戸惑っていたが、気がつけば英語筆談大会で、ウォッカの回し飲みが始まり、普段キーボードより重い物を持たないオレは腕相撲で白人に勝てる訳もなく、最後はどうやって家に帰ったのかよく覚えていない。「Memory!」と言われ色々貰ったのだが、完全に忘れて置いて帰ってきたのは、酔っ払いの面目躍如と言えよう。

昨日は、久しぶりに台湾に帰ってきたという、若い台湾人男性を交え、サイコロを振りながらテキーラのショットを煽った。1本綺麗に空いたところで、朝7時のお開き。途中でその彼が潰れて吐きながら、今日オレと飲むのが分かっていたら、昨日は飲まなかったのに!という一言が嬉しかった。彼らの持つ日本人像はTVの中と駐在員であり、その点極めてフツ~の兄ちゃんであるオレはさぞ珍しく面白かろうと思う。

奇怪的日本人。baby face。そう言われながら、カウンター側から下らない下ネタを話して笑いをとるのも、色々な人生が透けて見えて興味深い。