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まとめて書く用

好きな言葉

という題で何かを書こうと思ったのだが、先に酔いが回ってしまった。珍しく家で独りで飲んでいる。いや正確にはさっきまで外で飲んでいて、帰ってきて飲みなおしている。

なにかを発信するに当たって、twitterがあまりにも楽なので、こっちは完全に放置だ。推敲の必要も無いし、頭を捻る必要も無い。ただ頭に浮かんだ言葉を書き連ねているだけだ。少しでも自分の文章力の向上を目指すならば、絶対に使ってはいけないツールだと思う。自分の思考をトレースするには便利なのだが、10代の悩める乙女じゃあるまいし、そんなものを追ったところで、腹は膨れまい。

閑話休題。久しぶりにitunesの再生回数トップ200を聞いている。殆どは車に乗りながら聞いていた曲だ。これが実にヤバい。東京で足掻いていた頃の記憶が鮮明に黄泉返る。

当時は窮屈で未来を感じられなくて自分の時間を切り売りしている気がして生きた心地がしなかったものだが、今思えばあれはあれで幸せだった(酔ってるのも関係しているが)。ノリの良い大勢の後輩達に囲まれ、面倒見の良い先輩達にも恵まれ、家族と言っても過言でも無い大学の同期達もいた。高速をお気に入りの曲と車で1時間半ぶっ飛ばせば、叫びたくなるような抜けた青空。そして適当な土産を買って、実家に寄れば老いた母の笑顔が見れた。

つまり、

そういうものを、

すべて捨てて、

オレはいまここにいる。

いつだって青い鳥は心の中にいる。分かっているつもりなのに、分かっていない。どうしても倦んでしまう。自分の可能性を信じてみたくなる。もっと高く飛べるはず。まだ限界じゃない。ならば、より高く。高く飛べば飛ぶほど孤独になるにも関わらず。

いつだって遊戯の輪に加わりたかった。入れての一言が言えなかった。大丈夫、辛くなんかない。いつもぐっと歯を食いしばり、涙が零れないように空を見上げていた。たぶんオレはそこから一歩も前に進んでいない。

なぜオレは普通の人が普通に出来ることが出来ないのだろう。誰だって現実と理想の狭間で揺れながら折り合いをつけているのに、なんでオレにはそれが出来ないのだろう。

捨ててきたものが多すぎる。そういう過去にオレは縛られているのだろうか。投資は回収しなければならないという理性に抑圧されているのだろうか。

ならば今オレはもう…でも心が…満たされない。

資本金10億。今の社長の体調が優れないせいで、殆どオレが社長の代理をしている。社内でもたまに社長と呼ばれる。なじみのバーでもそう呼ばれる。トイレに行くときに従業員とすれ違えば、頭を下げられる。株主からも直接電話がかかってくる。たまに社長が会社に顔を出せば、後は頼むと言われる。珍しく外で飲めば、黙っていても女が寄ってくる。

これが、

こんなものが、

オレが望んだもの、

なのだろうか?

オレはなにも変わっていない。砂場の外で意地を張って涙を堪えているガキ、そのままだ。

利き腕の逆で仕事なんてしたくない。オレが望むのは完全燃焼だ。己の体力、知力を振り絞った挙句の結果だ。手を抜いての1位よりも、なりふり構わないぐらいの3位をオレは望む。

そうか、結局は自己満足なんだな。オレはオレの欺瞞を知っている。つまり、オレはオレさえ良ければそれでいい。情けない話だが、それが真実だ。もっと早く自分のこういう性質に気づいていれば、それが許される他の道もあったのに。

オレはどうすればいいのだろう。もうここまで来ると空気が薄い。死ぬと分かっていても、上を目指すのも一興か。ただ中途半端に持って生まれた普通の人の部分がオレを苦しめる。少々飲みすぎたようだ。続きはまたいずれ。