最近のホラー
以前からストーカー愛され体質なのだが、40が見えて来たというのにも関わらずますます磨きがかかるこの溢れ出る女子力のせいか、みなさん痛くご執心である。基本的にはアラフォーのスナフキンという極めて「ダメ」さが漂うのだから、いやおまえらもう少しちゃんと自分の未来を考えろと。絶対にスナフキンよりムーミンパパだろうと。ついでに自分の歳も考えろと。
そんな嫌がるオレにはお構いなしに、仕事中なのにあらゆる連絡手段を通じ電話に出ろ!と脅してくるアホや、FBでオレにだけ見える投稿を繰り返し挙句に会社にまで突撃して来て「通じ合っていると思ったのに…」とのたまう「一度も会話もしたことがない」アホなど、台湾は本当に人材が豊富である。
今回お話するのは、飲み屋で知り合ったとある小姐。飲み屋で働いてはいるがフツーの女性である。いやそう思っていた。残念ながら容姿や酒癖はオレの趣味ではなかったので、懐かれているのは知っていたが、適当にお茶を濁す日々が続いていた。
お土産買ってきた!取りに来い!→ありがとう、でも忙しいからまた今度ね。
誕生日プレゼント買った!取りに来い!→ありがとう、でも忙しいからまた今度ね。
店変わった!遊びに来い!→そうか~がんばれよ忙しいからまた今度ね。
会えないなら会社に送る!→いや結構です、とは言い難いので黙殺。
こういった営業トークとは別にほぼ毎日LINEが来る。オレが返信するのは十数回に一度スタンプのみ、である。
これが3年。もうこの時点で驚異である。いやつーかいい加減興味が無いって気づいてくれよ。さすがにちょっと可哀想になって一度だけ食事に行った。そしてそれが更に火に油を注ぐことになる。
まず朝に今日も一日がんばろうね!とLINEが入る。黙殺。昼にごはんちゃんと食べてね!とLINEが入る。黙殺。夜に晩御飯はなに?とLINEが入る。黙殺。早く寝てね!とLINEが入る。黙殺。
それでもまあ気が向いた時にありがとうくらいは返していたが、最近は返信すると「いつ私のために時間を作ってくれるの?」と必ず折り返しが来るようになった。これがたまらなく苦痛である。すなわちオレは面倒くさくて会いたくないので、度が過ぎると脅迫されているように感じ、いい加減既読を付けるのもしんどくてしばらく無視していた。
すると「5」
「6」
カウントアップ?
「7天」
この時点で気がついた。オレが既読をつけない日数をカウントしてやがる。
「8」
「9」
「10」
そして今日の朝届いたのが
「11」
さすがに耐えきれなくなってブロックした。コエーよ…。なに?新手の呪い?