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まとめて書く用

ぼんやりと

そろそろ日本に帰ろうかと考えている。5月で台北に来て丸4年、5年目を迎える。10月には35歳。俗に言うアラフォーの門を潜る。台北は居心地が良すぎる。仕事もプライベートも本当に充実していた。北京語ペラペラですねと、人から褒められるくらい語学も上達した。潮時だろう。親ももういい年だ。できるだけ近くにいてやりたいと思う。

そういう想いが募り、周囲に少しづつ、日本に帰るかもという話をし始めていた。そしてそういう時に限り、神様は本当にいじわるで人の心を見透かしたかのように、ボスからオレもう長くないかも…あとは頼む…という泣き言の電話が入る。

ボスは極めて頑丈だ。しかし肝臓がやられてからあちこち悪く検査入院も多い。起業家にありがちな偏執的で凶暴さが悩みの種だが、世話になったのは間違いなく、今の仕事をなんとかしてやりたいとも思う。というより既に格好がつくくらいには「なんとかしてやった。」

オレももうオレの人生を歩んでいいのではないか、という気持ちが湧く。そう言われることも多い。

だが、実際に日本に帰ってどうするのか。就職するのか、友達の会社を手伝うのか、起業するのか。場所は東京か大阪か福岡か地元か。安定か挑戦か。結婚するのかしないのか。家族はどうすればいい。

そしてオレは本当にこの台北の生活を捨てられるのか?日本人というだけで難易度easyなこの街を。まるでオレはこの街では貴族のようだった。オレはこの街を愛し、人々はオレを愛してくれた。それでもやはり日本人だから日本が恋しいと思う。

オッサンにはオッサンの悩みがあると知る最近である。