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まとめて書く用

身体作り

会社の若手達と一緒に年末に行われる台北ラソン2010のハーフにエントリーすることにした。

というわけで、ここ数ヶ月週1~2回くらい近くの台北ドームのトラックをぐるぐるとハムスターしている。最初は酒に漬かった身体は容易に言う事を利かず、1500mですらひいこらと必死に走って約9分。中・高とスポーツでは上位だった自分の運動能力と現在のあまりのギャップに絶望。当時は1500mは確か5分半くらいだったように記憶している。その差は倍!である。社会に出ていや大学に入ってから飲み続け吐き続け、たまにフットサルくらいはしていたが、元来その後のビールが目的なので、ガチであるわけがない。

ハーフマラソン約21kmを完走する為には、約15年分くらいの溜まりに溜まったツケと脂肪を返上し、落ちた筋肉を取り戻す必要がある。

まず頭の中にこびり付いている「出来るオレ」というイメージを払拭することから始めた。あの華やかりし頃の軽やかな身体の持ち主はオレではなく、他人のそれ。今のオレは疲れきった33歳目前の酒だけが楽しみなただのオヤジである。どう考えても早く走れるわけがないじゃないか。

この時点で若手と一緒に練習するのを止めた。無理に合わせても続かない。オヤジはオヤジらしく培われた老練さと狡猾さで自分の身体と相談しながら、だらだら走ればいいのである。

そして次に現在の自分の身体でどこまで走れるのかという現状把握に努めた。結果、ゲロ吐きそうになって2kmが限界。満身創痍。冗談じゃない。殺す気か。という殺意すら芽生えそうな腐臭のする憎悪と共に頭を捻った。

まず1つ。気持ちはともかく、身体を休めれば体力は回復する。体育や部活と違って歩いても怒る顧問も部長もいない。つまり持ち時間をフルに使って完走だけを考えれば、この2kmを11回繰り返せば良い。

なるほど。これは良い。あとは11回繰り返せれば目的は達成できる。な~んだ簡単じゃ~んという口から出た言葉と裏腹に足が痛いなんてもんじゃない。下半身から聞こえるのは文字通り悲鳴。これは休んだところでなかなか回復するものではない。

つまりどちらかと言えば、21kmを走りきる体力よりも、21kmを走っても大丈夫な下半身作りの方が重要!そのような自論を若手に展開したところ、いや別に足は痛くないんで…などというクソ生意気な意見が返ってきたので、無茶な仕事量を振って残業漬けにしてやった。ざまあみろ。

斯様な鬱憤晴らしを混ぜつつ、徐々に走る距離を伸ばしていく。1500mから2000m。2000mから3000m。途中歩いて体力を回復させつつ、ついに6kmを45分のところまできた。今月中には10kmを達成する予定だ。そうすれば来月末には15kmが見える。12月頭には20kmに届く距離に挑戦できるだろう。

参加を決めた当初は余計なことを言わなきゃ良かったと後悔したものだが、なんとか手が届きそうだ。

ただ、足が太くなってジーンズがキツいのが問題。オレのエビスが!もったいねえ!