カリフォルニアより帰還
前回のポストの続きを書こうと思っていたら、いつのまにかアメリカ2泊4日という鬼のような日程の出張で、すっかり頭の中はカリフォルニアの青い空になってしまった。もう脳裏にあの上海のスモッグは無いのだが、上海ハニー達からメールは今だに来る。「なにしてるの?」「ごはんたべた?」「今度はいつ上海に来るの?」
いや~そりゃあオレも行きたいデスケドネ。綺麗だし優しいし。正直、ギャーギャー火を吹く台湾のお姉さん達より、ふんわりほんわかな上海のお姉さんの方が日本人に近いと思った。台湾の女性は強すぎる。
成都出身の女性と知り合った。名前は徐紅。いかにもなホステスネーム。ふにゃ~と笑うため、物腰が柔らかい。普段は脂臭いオヤジ連中を相手に酒を注いでいるのだろう。その手のナイトクラブにこのイケメン社内ひきこもりゲーヲタ360であるオレが行くと実にモテる。オレが外人で日本人であることも如実に影響している。
ともかく成都である。あの成都である。三国志である。蜀である。劉備である。ムッハー!とまったく関係ないところで、激しく欲情する。やはり中国4千年の歴史は伊達じゃない。
「どんなところ?」
「都会だよ。上海ほどではないけれど」
「なぜ上海に?」
「お金を稼ぐため」
もうこれ以上聞くのは野暮だ。そこで語られる事実か虚構、そのどちらだとしてもお互い良い思いはしないだろう。
「一度でいいから、成都をこの目で見てみたい。もしよければ案内してくれないか?」
「うん、いいよ」
たぶん決して果たされない約束。そんな話をしながらサイコロを振り、勝って負けて2人でボトルを1本空にした。
上海の日式酒店には、延長も無ければ、指名も無い。2万円弱のボトルを1本入れて、小姐にチップを出すだけで個室で閉店まで飲める。あー上海行きてえ。