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まとめて書く用

上海紀行

3泊4日。台北松山発上海浦東着。わずか1時間半の距離。そこでいろんな人と会って、また1つなにかを手に入れた気がする。

行き。隣の年配の女性と北京語で世間話。そのまた隣には娘さんが座っている。彼女はアメリカが長いらしく英語を話す。当然隣のお母さんも英語を話す。インターナショナルですなーと思いつつ、手元の文庫本に目を落とすと、「日本語読めるんですか?」「ええ、だって私、日本人ですから」「そうなの!?あはは!香港人かと思いました。たくさん言葉が話せてすごいですね」「いえいえ。とんでもない」英語なんて当たり前、北京語、台湾語に広東語、加えて上海語、ついでに日本語、韓国語、この複数をみなさん普通に話してらっしゃいます。でも、少し自信になった。謝謝。

初めての上海。空気が淀んでいる。超公害。空港からホテルへ向かうタクシーは雨漏りがしていた。運ちゃんガードが運ちゃんを包み込むようになっているのが面白い。あとクラクション鳴らし過ぎ。もうハロー!ハロー!に聞こえる。そしてホテルの44階にある部屋まで届く始末。

飯。安い。美味い。台北よりも安い。コンビニもそこらに溢れている。一番多いのはローソンだとか。

人民元。くしゃくしゃの使い古しを予想していたのだが、なんとピッカピカである。万博の影響かな。

台北だと言われても信じるし、東京と言われても信じてしまいそうな街並み。外国人多い。各種インフラが完全に整備されている。西新宿が延々と続く感じ。そしてそこで住む人々に巨大な需要が控えている。そりゃ国も伸びるわ。ただtwitterfacebookには繋がらないし、農村生活者は都市生活者になることはできない。だが上海にいる限り、ここの経済特区は上手く行っているように見える。

驚くことにオレの北京語が通じる。何を言ってるのか聞き取れる。素晴らしい。オレはまた1つ自由を手に入れた。それだけで気分が高揚する。

初日からナイトクラブへ。中式。ゴージャス。フロアとかじゃない、建物まるまる1つのナイトクラブ。入ると入り口正面の階段で美女が胡弓の生演奏でお出迎え。すげえ、なんだこれ。各部屋も広いなんてもんじゃない。ホステスの数も恐ろしい。えーと20人くらい目の前に並んでますが…。それを何回転…?

サービスは普通だった。脱がないし。小間使いの小妹が一番可愛かった。オレの上海ハニーはいずこに。

2日目。接待しているのかされているのかよく分からないが、また違うナイトクラブへ。やはり中式。これまたゴージャス。ここでもあんた日本人なの?と言われる。だからオレ香港人ではないと言うのに。

上海に会社を持つ親分(社長ではなく、あえてこう書こう)2人と一緒。初対面は基本一気である。酒を飲み干した後、空になったコップをほら私はちゃんと飲み干しましたよーと相手に向ける。オレは2回(2人だから)だけだから大した問題は無いが、親分2人は大変である。なんせ他に10人くらいいた。しかし顔色一つ変えず、次々と10人相手に飲み干していく姿は圧巻。そしておっかねえ。

(続く)