プリウスに基づく
台湾人の同僚たちとホテルへ移動の際のタクシーが、たまたまハイブリッドのプリウスだった。
これ台湾で買うと高いんだよー。へーそうなんだー。こんな感じでだらだら北京語で話ながら、ロビーから部屋に戻るエレベーターで他の日本人と一緒になった。
確かに台湾じゃあんまり見ないよね。でも日本ではいっぱい走ってるよ。そうなの?そういえばこの間、NASAに打ち合わせに行ったときも、彼らが乗ってたよ。燃費がいいからどこでも人気があるね。という他愛のない会話に続いて、そういえばDZ(本名の北京語読み)、さっきの台湾語どこで習ったの?飲み屋のお姉さん。やっぱり!
同僚1(男)「カオヤオ」(うるさい!)
オレ・同僚2(女)「ジャッパ」(↑の本当の意味が腹が減ってるから、そんなに喚いているんだろ!に対して、いや飯は食ったの意)
ここでたまたま同じエレベータに乗り合わせた日本人(たぶん風貌から大学教授だと思う)が、実に良いタイミングで勘違いをしてくれた。
大学教授「なんでわかったの?(英語)」
オレ・同僚1(男)「??」
同僚2(女)「your face!」
その後、彼はすぐにバイバイと手を振りながら降りてしまったが、その時やっと事態が飲み込めた。
オレ・同僚1(男)「ジャッパとjapanを勘違いしたんだね」
同僚2(女)「あー!」
って分かってなかったのかよオイ。あのタイミングであの返しは正直凄いと思ったんだが…。んで、彼の顔を見たときに日本人だというのはすぐ分かったと。なんで分かったの?と彼が質問した後に日本語でおっかしいなどこにも書いてないぞ…とバッグのタグを見ながら呟いたのも聞き取れた(彼女は日本語も分かる)ので、「なぜ自分が日本人だと分かったのか?」と聞いているのが理解できた。よって「your face!」その間わずか5秒くらいだと思う。
実に様々なエッセンスが入った数秒間だった。彼女のタイミングが絶妙なのも、最後の理解の仕方が男と女で違うのも面白い。
いやーしかし北京語で喋ってると日本人だと思われないのね。ひとしきり英語で喋った後に名刺を交換して、お互い、あ日本の方でしたか。あはは~(2人して照れ笑い)なんてこともあって、外に出たら出たでやっぱり刺激的。