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まとめて書く用

今日は

飲まないと決めていたのに、台湾ビールへとつい手が伸びる。金曜に深酒し、土曜は極度の二日酔いで一日潰れ、日曜まで尾を引くような生活は悔い改めねばなるまいと思っていたのに。帰ってきた時間も遅く、シャワーを浴びればもういい時間にも関わらず、冷蔵庫を開けたのがまずかった。

台北も春めいてきた。若干散り始めた桜を横目に、夕方には金星と木星と月が並んで見え、すわ一体何事か?とちょっと中二心をくすぐり、FBに英語で感想でも書こうと思ったが、英語でVenusとか綴りたいだけじゃんということに気づき、止めておいた。ナイス後悔防止。そして仕事でいろいろあり珍しく後輩を叱責したところ、あまり慣れないもので嫌味っぽくなり反省。どうも冷静さを保とうとすると裏目になる。

思考が飛躍する。後悔と反省と郷愁、未来への恐怖などがない交ぜになり、心を薄暗く染める。生きているだけで丸儲けと俯瞰してみたところで、生きていくためにはカネが必要という事実は変わらず、誰かを養うにはもっとカネが掛かる。さらに世話になった老い先短い人たちがいて、そこに順序なんて付けられず、常に誰かの幸せを願って自分の人生が費えていく。ヒトはそんな状況に生かされ、そんな状況によって殺されていく。

幸せかと問われれば、オレは幸せだと答えるけど、満ち足りているのかどうかは分からないし、きっとこの先も分からない。そのような曖昧なもので心を推し量ったところで、なにかを知った気になるだけだろう。そんなことを漠然と考えながら、散り行く桜と2つの星を従えた月を眺め、「ねがはくは花のしたにて春死なんそのきさらぎの望月の頃」と詠んだ西行さんは偉大だなあと台北の街へ消えるのであった。